「今の中学で新入生に3ケタの掛け算をさせると半分くらいは間違えてしまう。これが基礎学力崩壊の実態。このような状態で頑張らせるのはサイドブレーキをかけたまま『走れ』と要求しているようなもの。大事なのは、まず基礎を徹底してやらせることです」とは、大阪府の教育委員の言葉。「3桁の掛け算」はかつては小学校4年生で学習したものですが、現行の指導要領では削除されています。代わりに「電卓を使って」などと電卓を使った計算が入っていますが、これって算数ですか? 3桁の掛け算にはいろいろな工夫(どっちをかけたほうが楽か・暗算の活用など)や3段の足し算練習など、多くの効果がありました。昔から学習の基礎は「読み書きそろばん」… 文科省は反省もなく指導要領を“ゆとり”から学力重視へと舵をきりましたが、こういう態度を子どもは見ているものです
小学校の指導要領が改定され、中学校でも先行実施が始まります。高校の指導要領も“脱ゆとり”になる事が発表されています。公教育も変化をしていく一年になりそうですが、その中で重要なのは「一生懸命な教師とそうでない教師の評価をきちんと区別する事」ではないでしょうか。「人事考課」は企業では当たり前のこと。もっと競争原理が働いてもいいのではないでしょうか。昔は定期テストの成績を廊下に張り出したりして勉強意欲を引き出すような競争をしていましたが、日教組の悪平等主義が必要な競争原理まで排除してしまいました。そんな中にお互いの評価に差をつける制度は導入されにくいのでしょうが、教育を良くする上では必要なのではないでしょうか。公立学校に良い教師が増えてくれれば、「公立じゃ不安だから…」という理由で私立に行かせなくても済みますし、私立もさらに教育内容をアップさせる努力をするでしょう。
明けましておめでとうございます。本年も受験・英検合格など、各自の目標に向けて頑張って指導して参ります。宜しくお願いします。千葉県の銚子電鉄では、合格祈願切符が売れているそうです。合格祈願切符は、駅名の「銚子」を「調子」になぞらえて印刷した特製の切符だそうで、「上り銚子ゆき」=上り調子になる・「本銚子ゆき」=本調子になる・「往復銚子ゆき」=調子が悪くても本調子に戻る−の3枚組。口コミで反響が広がり、郵送による取り扱いも始めたとか。初詣で合格祈願をした受験生、ラストスパートです。縁起を担ぎながらも、焦らず地道な努力をしましょう。
学力テストの結果の公表について積極的な自治体と消極的な自治体が存在します。文科省は、昭和30年代の学力テストで成績向上のために成績不振者には受けさせないようなことが起こった反省から、市町村・学校別の結果公表を禁じていますし、改めて通達しました。公表反対の意見は「勝った負けたの話になって、子供への影響が心配」等ですが、教育で競い合う事は悪いことではありません。競争しなければ進歩や向上は望めないのではないでしょうか。日教組の影響で未だに運動会で順位をつけない横並びの徒競走など、悪平等の弊害が残りがちな教育現場。公明正大に競争すればいいのに…と思ってしまいます。今年一年、有難うございました。来年はさらに成果が残せるようなスクールにしていきますので、宜しくお願いします。皆様、良い新年をお迎え下さい。
既に前回書いたように、文科省が22日に公表した高校の新しい学習指導要領案で、「英語の授業は基本的には英語で行う」ことが盛り込まれました。英語のコミュニケーション能力を高める狙いで、「英語力は必ずアップする」との期待は大きいようです。一方、複雑な文法は日本語で教えることも認められています。現場からは、「どのような授業になるのか、イメージできない」「底辺校では、生徒がついてこれない可能性もある。どこにレベルを据えればいいのかが見えてこない」「確かに、英語は話すことで身につくが、試験英語に慣れた今、新しい指導法に取り組むことは大きな負担になる」「生徒にも、そして教師にも負担がかかる」と現場からは戸惑いの声も漏れてきています。進学高校のレベルや担当教師の技量によってどんどん差がついてしまうかもしれません。実施に向けての文科省の取り組みに注目していきましょう。
「英語の授業は英語で行うことを基本とする」 高校の新指導要領です。会話をはじめとして実社会で使える英語力の育成が狙いのようですが、指導する英語教師の資質(会話力や授業を英語で行う発言力)は揃っているのでしょうか。小学生で会話力の基礎をつけて、高校では文法を身につけ表現力(読解や英作)の育成に力を入れるべきなのでは… 子どもは口先の英語でも導入として考えればOKですが、大人には大人の英語力が必要なのですから…ただ、「聞く・話す・読む・書く」の4つの能力を総合的に身につけるように再編している狙いは理解できます。オーラルコミュニケーションの授業と英語(リーディングやライティング・グラマー)をしっかり区別して授業を充実させて欲しいと思います
文科省が公表した「全国学力テスト」の追加分析結果によると、19年度と20年度との比較で成績下位層が減り上位層が増えた学校には「図書館を利用した授業を行う」などの共通点が見られたそうです。国語の指導として「書く習慣」「さまざまな文章を読む習慣」をつける授業を行っている学校で算数の成績が伸びています。「問題を読んで、解き方を思考する」段階は国語力そのもの。実際に、算数や数学が得意な生徒ほど解く時に図や表や式を書いて考えますが、苦手な子は目を閉じたり空中をにらんで指を動かしたりして思考はしていてもプロセスが残らない考え方をしていることが多いです。「書く習慣」は大事です。『東大合格生のノートはかならず美しい』でも、できる子はノートまとめが速いそうです。「理解しながら整理して書く」作業力=学力なのでしょうか。
文科省は22日、高校の新しい学習指導要領案を公表しました。卒業に必要な単位数74を維持した上で「ゆとり」重視で減少傾向にあった学習内容を理数系は平成元年レベルにまで戻し、英語は英単語が500語追加され教員が英語で指導するなど、言語活動を充実させる方針です。学校の実情に応じて義務教育レベルの反復学習を認め、高校生全員が履修する科目を主要教科で設定するなど、学力の底上げも図ります。新学習指導要領は25年度から実施し、数学と理科は1年前倒しの予定。23日から一般から意見を募集し、修正を加えた上で、来年3月までに告示するそうです。もっと早く対応していれば… この教育の失われた約10年を取り返すのは容易くありません。
父兄との会話でのこと。「学校の帰りに買い食いをして叱られた。他の塾に行っている生徒は黙認されているのに、自分達は叱られたことに納得できていないよう。子どもは先生に不信感を…」このようなこと、ありませんか? 学校の対応に問題がありますね。「規則を破ったことは悪い」とは本人も認めているが、黙認される生徒がいることに納得が出来ていません。これは当然です。以前に書いたゼロトーレランスが成り立たないから、子ども達は矛盾を感じるのです。規則はしっかり適用させないと、またそれを学校が教えないで何をしているのでしょうか。こういう学校では、おそらく携帯電話を禁止しても「例外」ばかりを認めてしまうのではないでしょうか。子どもを叱る前に大人サイドの矛盾を見直して欲しいですね。
小中学校の年間課程を前後期に分ける2学期制を平成17年度から導入していた大阪府四條畷市が平成21年度から3学期制に戻すことが18日、分かりました。3学期制に比べて始業式などの学校行事が減る分、年間授業時間が20〜30時間ほど増えるため、ゆとりを持った学校運営ができるメリットがあることが導入の理由でしたが、「1学期の期末試験や通知票がなくなったので不安に思う児童生徒が増えた」「定期試験までの期間が長く、かえって子供たちが勉強しない」といった苦情が、保護者や教職員から相次いでいたようです。市教委は「子供たちや保護者に不安を与え申し訳ない」としています。そんなの分かりきっていた事じゃないですか。「生徒のため」といいながら、教師サイドがテスト作成や成績付けの手間が減るメリットを望んだだけのことではないですか?
米疾病対策センター(CDC)は19日、この冬に米国で流行が始まったインフルエンザの主流は、治療薬タミフルが極めて効きにくい耐性ウイルスであるとして、医師向けに注意喚起しました。患者から分離されたウイルス50試料のうち、49(98%)で耐性が確認されたとのこと。このウイルス型がどの程度広がるかは不明ですが、タミフルを大量に使用している日本では特に警戒が必要になりそうです。また、インフルエンザが流行する一方で、高熱や激しいせきが長く続く「マイコプラズマ肺炎」にかかる人も増えているそうです。治療には市販薬が効かず、治療が遅れると重症化する恐れもあるので、専門家は注意を呼び掛けています。咳のしぶきで写るため、集団感染のケースも多いとのこと。受験生にはマスクが欠かせない時期になりました。
以前、「しんにょう」について話題にしましたが、「常用漢字表」(1945字)の改定作業を進めている文化審議会の漢字小委員会が16日、追加候補191字の字体について事務局案を了承したそうです。これにより、追加される「謎」「遜」「遡」の3字のしんにょうは2点表記になり、既存の常用漢字の1点表記と混在することになりました。手書きでは1点表記を許容するそうです。文化審議会は、来年1月末に新常用漢字表の素案を策定し、一般からの意見を公募するとのこと。今年の世相を漢字一文字で表したものとして「変」が選ばれました。あまりピンと来ないのは、自分の感性がズレているのでしょうか?
大阪府の橋下徹知事が公立小中学校での児童生徒の携帯電話持ち込みを原則禁止とする方針を打ち出したことを受け、府教育委員会は17日、大阪市内で開いた市町村教委部課長会議で[持ち込み禁止」を各校に徹底させるよう要請しました。府教委は年度内の施行を目指しているそうです。府教委の担当者が、携帯電話への依存傾向が強い子供ほど学習時間が短いなどの調査結果を報告。また、携帯電話が「ネットいじめ」の温床になっている現状についても説明し、入学時など適切な時期の指導や方針の周知徹底を求めています。ただ、児童・生徒の安全上の理由があると学校が認めた場合は許可する方針。また、埼玉県教育委員会は17日、公立の小中学校の児童や生徒が校内に携帯電話を持ち込むことを原則として禁止し、県立高校に対しても校内での使用を制限するよう指導する方針を、同日の県議会で明らかにしています。家庭は、どのような協力ができるのでしょうか。話し合ってみる必要がありそうですね。
裸眼視力が0.3未満の子供の割合が幼稚園と小中学校でいずれも過去最高となったことが11日、文部科学省が実施した平成20年度の学校保健統計調査(速報)で分かりました。中学校では22%を超え、4分の1に迫っています。また、肥満傾向児の出現率(男女計)は11、14、17歳ですべて2年連続下がり、文科省は「学校での栄養指導と家庭の意識向上が背景にある」と分析しています。裸眼視力は平成16年ごろを境に悪化に転じています。文科省は「パソコンやゲーム機の長時間使用が一因と見られるが特定は出来ない」としています。TV、ゲーム機、携帯電話…画面に向かう時間は確実に増加しています。
東大地震研究所・火山噴火予知センターの田中特人教授達が火山の内部の透視に成功したそうです。田中さんは専門が原子物理学で、電子の仲間で電子より重い「ミューオン」という素粒子を使った“火山のCT装置”のようなものだそうです。火山の内部を素粒子で透視する事で噴火の予知が可能になるのではないかと期待されているそうです。このミューオン、宇宙からやってくる宇宙線が大気とぶつかる時に作られて地上に降り注いでいて、人の手のひらを1秒間に1個くらいの割合でミューオンが突き抜けているそうです。基礎科学をきちんとやっておくと、こうやってあらぬ分野で応用法が出現するんですね。地球内部の透視が出来れば地震予知も可能になるのでしょう。
児童生徒を対象にした「国際数学・理科教育動向調査」(TIMSS2007)の結果が10日付で発表され、日本は03年の前回調査と比べて小学4年の算数・理科と中学2年の理科で平均点が上昇、中学2年の数学で横ばいだったことが分かりました。文科省は「前回指摘された学力の低下傾向に歯止めがかかった」としていますが、本当に学力低下に歯止めがかかったのでしょうか。一方、勉強で高い自信を持つ子供の割合は、中2数学で17%と国際的に最下位となり、意識面の課題も浮かび上がっています。また、「勉強は楽しい」とした回答が中2では数学40%、理科59%で、国際平均の67%、78%を大きく下回りました。やはり、勉強に対する意識をしっかりと理解させないとダメなのではないでしょうか。中2はTVの視聴時間が世界最長です。さらに携帯電話にかけている時間と合わせれば、どれだけ勉強していないことか…!
9日の国立感染症研究所の調査で、千葉県や栃木県などでインフルエンザ患者の報告が急増し、関東地方にもインフルエンザの流行が始まった事が分かりました。栃木(1.71人)と千葉(1.34人)の両県では流行の目安である「1カ所当たり1人」の目安を超えており、今後、東京都や埼玉県などにも流行が広がるとみられています。関西では既に11月上旬に流行が確認されていますので、来週にも全国的な“流行宣言”が出される見通しです。予防接種は済んでいるとは思いますが、受験生にとっては、ますます体調管理に気を遣わなければならなくなりましたね。
前会の続き子どもでも年齢にあった「英会話」の授業が成り立つ事はグレイスで実践しているレッスンを見れば明らかです。ところが、文科省によると、小学校では「英会話の授業はいけない」ことになっています。「スキル学習は外国語活動ではない」「対話学習は外国語活動に入りません」とのこと。学習指導要領では「外国語を用いて積極的にコミュニケーションを図る事が出来るようにする」とあるのに、日常場面での会話の「対話学習」はダメ。「話す」ためには反復練習(=スキル学習)が必要なのに… 週1回のレッスンでも小学校高学年であれば、フレーズを覚え、それを蓄積できますよね。もう少し、時代に即した英語を考えてもらいたいですね。暫くは子ども英語に長けている所で練習しないと効果は望めないのでは…
ある教育関係者の言葉です。“世界の主な国々の中で、小学校に英語の授業がないのは日本ぐらいだ。10年前に上海を訪れ、いくつかの小学校を見学したときの驚きは今もよみがえる。小学2年生からオールイングリッシュで授業をしていた。IBMのパソコンを使っていた。バスから見えた「あの学校を見学したい」という突然の申し込みの結果も同じだった。同行していた30人の日本の教師は青くなった。「教育で負ける」と思ったのだ。算数の授業は、日本より2学年分レベルが高かった。小学1年で3000の漢字の読みを習得させていたからだ。”ようやく日本の小学校でも、小5〜6年生に英語の授業が始まります。その小学校英語にも問題点があることをこの方は指摘していますが、それは後日。「英語より国語を」の議論も分からなくはないですが、決して並び立たないものではありません。「子どもを鍛える」という感性を文科省の方々に持ってもらいたいものです。
橋本大阪府知事が公立小中学校に携帯電話持ち込みを原則禁止するという方針を示したことについて、河村官房長官も「携帯電話を持っていると気が散るし、子供が勉強に集中する上でもいいことだ。橋下知事の判断に賛意を示したい」と述べ、支持を表明しました。鳩山総務相も「教育現場から携帯電話を追放するのは実に正しい…言うべきでない事もメールだと書ける。会話能力がおかしくなる」と述べています。保護者が携帯を持たせる心理背景には「居場所が確認できる」などの安心感もあります。それはGPS機能の端末を用意すればいいのでしょう。昨日の話の「ゼロトレ」が携帯禁止に適応できるかで、実効性や工夫の仕方に影響が出てくるのでしょう。